出産と尿管結石はどちらが痛いか?両方経験したので書く

尿管結石は世界三大激痛と呼ばれる病気の一つにもなっているほど、痛い病気と言われています。

出産の痛みは男性には分かりませんが、尿管結石は男性がかかりやすい病気としても有名で、「出産の痛みとどちらが痛いのだろう?」と疑問に思われる方もいらっしゃると思います。

 

尿管結石と出産はどちらが痛い?

結論から申し上げますと、ずるい回答のしかたですが、人それぞれだと思います。

人によるだなんて、当たり前だろー!なんて、怒られちゃいそうですね。
でもほんと、そうだと思います。
安産の人もいれば、難産の人もいますし、尿管結石も程度によると思います。

なお、私の場合は出産の方が2倍ほど痛かったように感じてます。

その理由や思い出などは下記に記しますので、よろしければ参考にしてみてください。

 

尿管結石の痛み

めちゃめちゃ痛かったです。

痛みが出たのは腹部のずっと左下のあたり。

私の場合、最初は違和感程度の痛みで、1~2時間くらいかけて徐々に痛くなっていきました。

仕事の最中だったのですが、しばらく休憩させてもらい、段々と強くなる痛みに「これはやばい」と思ったのを覚えています。
唸りながらうずくまる私を見て他の社員が救急車を呼び、病院に運ばれました。

病院に着いてから、あまりの激痛からか嘔吐しました。
例えるなら、左下腹部の中を、針でグリグリされているような感じ…といったところでしょうか。
石が詰まっている状態なので、ピンポイントでそこが痛いのです。
人によっては、腰痛など伴うこともあるようです。

それからは意識も朦朧としていたので、検査や処置のことはあまり覚えてませんが、車椅子や移動するベッド?でいろいろ運ばれていたのは記憶にあります。

記憶が曖昧ですが、病院で痛み止めの処置をされたと思います。点滴だったでしょうか。
その時にはだいぶ楽になっていました。

病院で痛み止めを打たれるまで、すごく早かったように思います。
痛みが出てきてから3時間くらいでしょうか。
激痛は激痛なのですが、陣痛と違って、痛みに耐える時間がかなり短かったです。(私の場合は)

 

出産(陣痛)の痛み

出産は壮絶でした。

陣痛が始まってから、出産しその後胎盤が出るまでが分娩時間とされているのですが、私は15時間ほどでした。至って平均的な時間です。

子宮の収縮により赤ちゃんが骨盤を抜け産道を通ってくるのですが、この収縮には痛みが伴います。
それが陣痛です。

陣痛は尿管結石のようにずっと痛い訳ではなく、かならず間隔が空きます。
10分おきに痛みがきていたのが、お産に向けて、5分、2分、1分と間隔がどんどん短くなっていきます。

まず痛いのがこの陣痛です。

痛みを例えるなら、生理痛の最上級クラス、といった感じです。
男性に伝わるように言うと、お腹を下したときの痛みに少し似てたような気がします。
腹痛の最上級クラス、と言っても良いかもしれません。

私の場合、一番痛かったのは、お産の間際の陣痛でした。
私の死にそうな叫び声が廊下にまで響き渡っていたようです。
実際に私は「死」を覚悟していました。
尿管結石の時は、痛かったですが、死と言う文字は頭に思い浮かびませんでした。

その後、出産の瞬間は、産道が張り裂けるのかと思いました。
しかも、ただ痛みに身を任せている訳ではなく、自分で自らいきんで、痛くしないといけない訳ですから、相当辛かったです。

私の場合は、赤ちゃんの頭に対して産道が狭かったようで、お産が上手く進まず、いきみの時間が長引き、出血多量で赤ちゃんも弱ってしまい、ついには吸引分娩となってしまいました。
少なくとも安産とは言えず、体感的には尿管結石よりも相当痛かったです。

 

結局人によって違う

安産の場合でも、陣痛がある限りは絶対痛いです。

ただ、全ての「どちらも経験した人」が、出産の方が痛かったと言うかといえば、それは分かりません。

瞬間的な痛みだけで言ったら、尿管結石の方が痛かったという人もいると思います。

 

「どっちが痛いか」ではなく「どっちが辛いか」だったら…

私の予想ですが、「どっちが痛いか」ではなく「どっちが辛いか」という問いであれば、「出産」と答える人が多いのではないかと思います。

腎臓結石は、ただ激痛に耐える一方です。病院にさえ着いてしまえば、あとは適切な処置をしてくれます。

出産は、激痛の中、やらなければならないことがあります。
まず、赤ちゃんに酸素が届くようにきちんと呼吸をすることです。ただ、激痛の陣痛の中、これができる人はほとんどいないと助産師さんが言っていました。
それから、お産の際に精一杯いきむことです。痛いのに、更にいきんで痛い思いするのが辛かったです。

痛いのにただ耐えるのと、痛い中何かしなければならないというのは、辛さで言うと差があるように感じます。

また、赤ちゃんを産んで終わりではなく、胎盤が出るまでが出産です。
胎盤が出るまで、陣痛が続いたので辛かった記憶があります。
また、胎盤が出た後は、陰部の縫合が待っています。
縫っている最中も、ものすごく痛かったです。
針を刺す感触と、糸が通る感じが分かるのです。

赤ちゃんが出てからも、私の痛みに耐える叫びはしばらく続きました。

 

尿管結石も痛いよ

これまで、尿管結石よりも妊娠の方が痛い、辛いというアピールをしてきてしまいましたが、尿管結石もすごく痛いです。
さすが、三大激痛と言われているだけあります。

周りに尿管結石になった人がいたら、精一杯の事をしてあげましょう。

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