手塚治虫のブッダを読んだので、感想とか印象とかを書いておこうと思います。
ネタバレはしないつもりです。
登場人物が多い
この漫画を読み進めていくにつれて感じるのが、登場人物の多さです。
登場人物が多いだけならまだしも、漫画の中では何十年間にも渡るストーリーで、1人のキャラクターでも見た目がどんどん変わっていくため、「あれ、これ誰だっけ?」という現象が多々起きます。
また、王と王子、妃など、国が違うだけで役職が被っているキャラクターがいるのがまた厄介です。
「あれ、この王子はどこの国の、どの王の息子だっけ?」という具合になります。
登場人物が多い上に話が飛んだりするので、作中では度々、久しぶりに出てきたキャラクターが誰なのかを説明したりしています。
この登場人物の多さが、この漫画の魅力の1つでもあると思います。
ブッダの一生を軸に、様々な人物の境遇が描かれていきます。
出てくる人物のどれもが個性的で、それぞれが問題や悩みを抱えています。
その個性様々なキャラクターが、何らかの形でブッダと関わり、学び、自分の人生について考えたり、時には読者の私たちが学ばせられるというような作品だと思います。
けっこう複雑な物語でしたので、2回目読んでもまた楽しめると思います。
意外とファンタジー
漫画のタイトルから、読む前は「なんだか説教っぽい内容なんだろうな」と思っていましたが全然違いました。
むしろ、ブッダの教え、たとえ話などの描写があるのは14巻のうち1巻分も無いのではないかというほどです。(あくまで私の体感です)
教え、というよりは、ブッダの教えを通じて関わる人がどう変わっていくのか、変わらないのか、ブッダは使命を果たすためにどう行動していくかといったようなところが描かれています。
何がファンタジーなのかというと、上手く説明できないので実際に読んでみてください。
宗教はあくまで物語のベースとしてあるだけで、物語として普通におもしろいので、誰でも楽しめる作品だと思います。
何度でも読みたくなる
冒頭の方でも言いましたが、登場人物が多く、それぞれがどのように成長していくのかを分かった上で読むとまた違った楽しみ方ができると思いました。
全14巻で、それほど時間もかからず読めたので2週目読んでみようと思います。
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