「ショーシャンクの空に」をこの歳になって初めて観ました。
おもしろかったです。
まずこの映画はとてもわかりやすかったです。
話の流れは登場人物の会話や、モーガン演じる主人公の友人「レッド」の語りによって完全に説明されていて、見ている側が「察する」必要が一切と言っていいほど無かったです。
2時間22分という長い上映時間でしたが、話が分かりやすいおかげで常に話の中に入りこんでいられることができました。
鑑賞後は、心が晴れやかだけど、物静か、しみじみとしているような、不思議な感覚になりました。
全体に落ち着いている、大人が楽しめる映画という感じの印象を受けました。
作中では受刑者の人間ドラマ的なものがじっくりと描かれていて、たまにクスリと笑えるシーンはあるものの、全体的に暗い感じではありました。
特に、新人受刑者のトミーが主人公に真実を伝えたがために、刑務所長の命令で射殺されたシーンでは心が痛みました。
そんな暗い刑務所での生活の中にいながらも、決して希望を捨てることの無かった主人公。(しかも無実の罪で)
その主人公が垣間見せる「希望を捨てない」という気持ちに、きっと多くの人が心を打たれるのだろうと思います。
ラストの主人公とその友人の再会のシーン。もちろん感動しました。
どんなに絶望的な状況でも希望を捨てずにここまで来ることができた主人公、そしてその友人レッドが、主人公との友情により希望を取り戻すという美しいエンディング。
ただし、心がまだまだ未熟な私の気持ちとしては「アンディ(主人公)の20年を返せ」という、素直にハッピーエンドを喜べないような、
なんだか煮え切らない感情を最後まで拭う事ができませんでした。
トミーの復讐?として、主人公が刑務所を告発したのは最高でした。
とても長い作品でしたが、途中ダレることもなく終始楽しむことができた素晴らしい映画でした。
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